日本は地震大国と呼ばれており、地震およびその関連災害に対する防災・減災の取り組みは、ますます重要になっています。
こちらでは、日本の地震リスク、地域別の地震発生確率、確率を正しく理解するための基礎知識をご紹介します。地震防災への取り組みとして地震予測アプリの活用をお考えの方は、JESEAの「MEGA地震予測」をご利用ください。
日本列島は環太平洋火山帯に位置しており、プレートの沈み込みに伴う活発な地震活動が見られます。過去に発生した主な大地震として、以下のものが挙げられます。
このように日本では大きな地震が発生しており、その被害は甚大なものとなっています。特に東日本大震災では津波被害も加わり、死者・行方不明者が2万人を超える未曽有の災害となりました。
日本列島周辺では、2種類の地震が発生しています。
海のプレートと陸のプレートとの境界付近で起きる地震をいいます。津波をともなうこともあり、その場合甚大な被害になります。
文字通り陸域の直下で起こる地震です。特に震源が浅い場合は大きな揺れとなり甚大な被害をもたらします。
このように、想定される被害も異なるため、それぞれの地震に対する備えが必要とされています。
南海トラフ地震とは「東海地震」、「東南海地震」、「南海地震」(場合によっては日向灘地震を含む)の総称です。今後30年以内に発生する確率が70%~80%と非常に高い確率です。昭和東南海地震(1944年)や昭和南海地震(1946年)から約80年、安政東海地震(1854年)から170年が経過しており、切迫性が高まっています。
南海トラフ地震は「平常時」でも発生リスクが高い状態にあります。このように、長期的な評価によってリスクの高さが示されているため、住民の防災意識を高め、行政による対策を講じることが重要となります。
首都直下地震とは、南関東地方(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県など)で発生するM7程度の地震を指します。地震調査研究推進本部地震調査委員会によると、M7程度の「首都直下地震」が今後30年以内(2020年1月24日時点)に、発生する確率は70%と高い数値になっています。
首都圏以外の地域でも、地震発生の長期的な確率が高い地域があります。
また、日本海側の地域では、新潟県中越地方や富山県西部地震のように、内陸型地震の発生確率も高いとされています。
その他、人口が密集する大都市圏を中心に、長期評価の期間内における地震発生の確率が高い地域がいくつかあります。
地震の発生確率は地域によって異なるため、自分の住む地域の地震リスクを正しく理解し、備えを怠らないことが重要です。
日本では、地震予測の精度向上と防災への活用が進んでいます。地震調査研究推進本部を中心に、全国の地震活動を長期的に評価し、その結果を防災に役立てる取り組みが行われています。
主な取り組みには、以下のようなものがあります。
全国を約1km四方のメッシュに区切り、今後30年以内に震度6弱以上の揺れに見舞われる確率を示した地図です。この地図により、各地域の地震リスクを視覚的に把握できます。
主要な活断層や海溝型地震の発生確率を評価し、定期的に公表しています。これにより、地域ごとの地震リスクを数値で把握できます。
地震発生直後に各地での揺れの到達時刻や震度を予測し、素早く情報を発信するシステムです。これにより、揺れが来る前に身を守る行動をとることができます。
これらの予測や情報は、以下のように防災に活用されています。
ただし、地震予測には限界があることを理解し、過信せずに備えることが大切です。予測を踏まえつつ、「いつ・どこで地震が起きても対応できる」という姿勢で防災に取り組むことが重要です。
地震大国日本では、今後も地震予測技術の向上と、その成果の防災への効果的な活用が期待されています。
地震発生の確率は長期的な見通しを示すものであり、個別の地震発生時期を予測するものではありません。例えば、「首都直下地震が今後30年以内に70%の確率で発生する」という数値は、今後30年間のうちいつ発生するかを示すものではなく、30年間に発生する可能性が7割あることを意味します。
つまり、地震の発生確率は以下のような長期的な視点に立った対策に活用されます。
このように確率は個別の地震発生予測ではなく、長期的な地震リスクの高さを判断する指標として用いられています。
地震の発生確率は、長期的な見通しを示すものに過ぎません。
また、地震発生後の地震活動の見通しとしては、最大でどの程度の揺れがどれくらいの期間想定されるかを示します。地震発生時の状況によってさまざまな想定が考えられると思いますが、一般的には「一週間程度同規模の揺れの地震が起こる可能性が高い」というメッセージが多いです。
災害時には様々な情報が飛び交いますので、情報の送り手の信頼性を確認し、科学的な説明がなされているかを見極める必要があります。根拠のない噂に惑わされてパニックになることは避けるべきです。
日頃から地震への備えを進めていただくとともに、大きな地震が発生した場合には、気象庁から発表される地震活動の見通しなどの情報を、避難などの対応に活用してください。
地震の発生確率が低くても、備えは必要です。確率が低いということは、地震が起こらない可能性が高いことを意味しますが、起こる可能性がゼロということではありません。
日本列島は4枚のプレートがせめぎ合う場所のため、いつどこで地震が起きてもおかしくありません。
そのため、発生確率の低さに惑わされることなく、日頃から地震に備える心構えが重要です。自宅の耐震補強や家具の固定、非常用備蓄の準備など、地道な対策が命を守ることにつながります。
地震予知は長年の研究にもかかわらず、依然として困難な課題です。現状の技術では特定の時期、場所、規模の地震をピンポイントで予測することは不可能です。
しかし、地震発生のメカニズム解明や観測技術の進歩により、長期的な地震発生確率の評価や、前兆現象の検知に関する研究は進展しています。
地震活動の統計分析は、過去の地震発生データにもとづき確率的に地震発生の可能性を評価する手法で、将来的にはAIや機械学習を活用し、より精度の高い確率評価を目指しています。
地殻変動の観測ではGPSや測地測量を用いて地殻の動きを監視し、異常を検知します。今後、高精度・高密度な観測網の構築や衛星データの活用が期待されます。
また、地震発生前に現れる可能性のある電磁波などを観測する電磁気現象の観測も、観測データと地震発生の関連性の解明が進むことで、地震予知に貢献する可能性を秘めています。
これらの研究成果は、地震発生確率の算出やハザードマップの作成に活用され、防災対策に役立てられています。ただし、これらの情報はあくまで確率的なものであり、確実な予測ではありません。日頃から地震への備えを怠らないことが重要です。
地震大国日本で暮らす皆様、いつ発生するかわからない地震に対する不安を抱えていませんか?
地震大国と呼ばれる日本において、地震が発生してからその揺れを検知し、解析して発表する「緊急地震速報」などをはじめとしたシステムの導入が進められています。今後さらに大きな地震の発生が予測されていることから、地震およびその関連災害に対する防災・減災の取り組みはますます重要になっています。地震防災に向けては様々なアプローチが検討されていますが、その一つにデータの活用があります。近年のAI(人工知能)やビッグデータ解析などのデータサイエンス関連技術の発展を背景に、地震動観測データをはじめ、衛星画像やSNSデータなど多種多様なデータを活用する取り組みが注目されています。
JESEAでは、高精度な地震予測情報を提供し、皆様の安全と安心をサポートしています。JESEAで開発した「MEGA地震予測」は、地殻変動や衛星データ、インフラサウンドなどの様々な観測データを独自のアルゴリズムで解析し、「いつ」、「どこで」「どのくらいの規模」の地震が発生するのかを予測します。地震予測関連の特許は6件取得しています。その精度の高さは実績で証明されており、的中率は70%を超えています。
MEGA地震予測の優れた点は、マグニチュード6以上の地震が1か月以内に発生する可能性が高まった時、場所を指定して地図上にわかりやすく提示することです。これにより、利用者の方々は地震リスクを把握し、適切な防災対策を講じることができます。
地震から身を守るためには、正確な情報を得ることが何より重要です。JESEAの「MEGA地震予測」は、その使命を果たすべく日々精度の向上に努めています。もしあなたが地震に関する信頼できる情報を求めているなら、ぜひ「MEGA地震予測」の詳細をご覧ください。私たちは、最新の技術と知見を駆使して、皆様の防災力向上に貢献してまいります。
会社名 | 株式会社地震科学探査機構 |
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英語表記 | JAPAN EARTHQUAKE SCIENCE EXPLORATION AGENCY(JESEA) |
設立 | 2013年(平成25年)1月17日 |
住所(本社) | 〒107-0062 東京都港区南青山3丁目14-13 ツイン南青山201 |
事業内容 | 地震予測事業 / 情報配信事業 |
URL | https://www.jesea.co.jp/ |