DATA01地震発生 6ヶ月前

地震の約半年前。2010年9月と10月に、宮城県で大規模な異常変動を確認。
地球の表面は絶えず動いています。これまでの研究から、
大地震の前には地表に異常変動が必ず発生することがわかりました。
「MEGA地震予測」では、リアルタイムで地表の動きを観測することで、
前兆現象を捉え、地震の予測を可能にしています。
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自分や家族が住むエリアの地震警戒レベルを知ることができます。前兆現象から予測分析した結果、3段階の警戒レベルに分類されます。
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動画配信サービスでは、テレビの天気予報を見るような感覚で、イラストと解説付きで、わかりやすく最新の地震予測情報を知ることができます。
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地殻変動の詳細など、気になるデータをメニューから素早く確認可能です。また過去の特集記事や過去の地震予測も確認することができます。
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「MEGA地震予測」は、これまでとはまったく違う新しい方法で地震を予測しています。
従来の地震予測は、過去の地震記録を基に未来を占うものでしたが、そこに“地表の変動”は加味されておらず、予測をするのは非常に困難でした。「MEGA地震予測」では、人工衛星を使い、絶えず動き続ける地表をリアルタイムで観測し続けることで、異常変動を検知し、地震を予測しています。いわば日々、“地球の健康診断”を実施し、その結果に基づいて予測しているのです。
この測量を主体としたアプローチによる「地震予測」を確立したのが、「MEGA地震予測」の生みの親であり、世界の測量工学界をリードしてきた村井俊治 東京大学名誉教授です。
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「地球の地表は毎日、上下左右に1〜2cm変動し続けています。村井俊治 東京大学名誉教授は20年に渡り、この研究を続け、大地震の前には「4cm以上の異常な変動が発生する」ことを発見しました。他にも大地震の前には、低周波の電波が出ることや、電離圏※に乱れが発生することも確認されています。
「MEGA地震予測」では、そうしたさまざまな地象の異常を検知することで、地震を予測しています。
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2013年から2019年の5年の間に、日本では震度5以上の地震が63回起きています。「MEGA地震予測」で公表していた予測では、地震発生の6ヶ月以内または3ヶ月以内に、87.2%の高い確率で、地表の異常変動を検知し、「大地震発生の危険性」を示唆していました。
2011年3月11日に起きた東日本大震災。
村井教授は当時、東北地方に大規模な地震の前兆、異常変動が起きているのを確認していましたが発信する場を持っていませんでした。
人の命を救う貢献は何もできず、
忸怩たる思いを持っていました。
そのとき感じた“人の命を救いたい”という思いが
MEGA地震予測誕生のきっかけとなっています。
村井教授が再度検証した
データの一部を公開します。
地震の約半年前。2010年9月と10月に、宮城県で大規模な異常変動を確認。
2011年、1月8日・9日・10日に、今度は東北地方全体で異常変動が見られました。
2011年3月8日には、大地震の前兆であるプレスリップ(前兆すべり)と思われる現象が発生しています。
この地震予測に関する科学的根拠は、東日本大震災を詳細に検証した結果、わかったことです。「MEGA地震予測」では、この検証結果を今後の巨大地震の予測に活かしていきたいと考えています。
※東日本大震災でのプレスリップ(前兆すべり)が発生したのは地震発生の3日前ですが、電子基準点のデータは約2週間遅れで公開されるため、すべての前兆を事前に捉えられない可能性がありました。そのため、NTTドコモの協力を得てプライベート電子観測点を全国18か所建てほぼリアルタイムのデータからプレスリップを監視しています。
大地震発生を予測するためには、日本列島の変動を監視する必要があります。各地域が日々、どれだけ動いたかは、国土地理院が全国約1300ヶ所に設置している電子基準点から得られるデータに加え、全国にプライベート電子観測点を設置することで、よりスピーディーで正確なデータ収集を実現しています。
計18ヶ所あるプライベート電子観測点の内、16箇所はNTTドコモの協力によるものです。地震や津波の被害によって発生する通信障害からの早期復旧を目的に、NTTドコモは携帯電話基地局16ヶ所に、地殻の変化を捉える装置を設置。「地震予測システム」の実証実験の協力関係を結び、「MEGA地震予測」ではこのデータを共有しています。
「予知」とは、大地震が発生する日時を正確に言い当てることです。「MEGA地震予測」では、3ヶ月〜6ヶ月以内に大地震が起きる可能性を科学的に検証し、地震の予測を行なっています。
従来の地震学による予測は、過去の巨大地震の記録に断層の記録を加え、統計確率的に30年の間に、何%の確率で大地震が発生するかを推量するものです。一方「MEGA地震予測」は、地表の状態をリアルタイムで観測し、異常を検知することで、3ヶ月〜6ヶ月以内に発生する大地震の予測をしています。
現在は地震予測の更新が毎週水曜日に更新されています。
地震の前兆現象を捉えて
地震を予測する
東京大学名誉教授 村井俊治 監修
MEGA地震予測
アジアでは“リモートセンシング(遠隔探査)の父”と呼ばれる、測量工学の世界的権威。
東京大学工学部を卒業後、東京大学生産技術研究所において、写真測量、リモートセンシング、GIS(地理情報システム)、GNSS(衛星測位システム)など、測量、空間情報工学を研究。1983年に東京大学教授に就任。1984年から2000年まで国際写真測量・リモートセンシング学会(ISPRS)の役員を務め、1992年から1996年の間は、アジア人初となる同学会の会長を務めた。また1980年にアジアリモートセンシング会議(ACRS)、1981年にアジアリモートセンシング協会(AARS)を創設し、30年間代表を務める。2000年、東京大学を定年退職。定年後は、日本写真測量学会の会長を12年間、公益社団法人 日本測量協会の会長を8年間務めた。論文はこれまで和文、英文、それぞれ約350篇。著書は約50冊。「地震予測」の研究は2002年からスタートし、今年で20年が経過。現在はAIなどの最新テクノロジーも併用することで、さらなる精度向上を目指し、現在も研究中。