Opinion

地震や災害への備えチェックリスト:情報・自宅編

JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。

今回からは、地震や災害に遭ったときに
備えておくべきものや準備について
足りないものがないか? 必要最低限のものは?など
いくつかの場面ごとにわけて解説していきます。

今回は第一回として
「避難に必要な情報の確保」と
「自宅の安全確保」について説明します。

避難先・ルート・連絡手段の確認

防災対策の中で非常に重要なことのひとつに
「避難先やルートを確認しておく」
「非常時の連絡手段を決定しておく」
ことがあります。

地震や災害など、非常事態の時には
情報が普段通り手に入らない、
家族と連絡を取り合うことが難しい状況になります。

そうなる前に決めておきたいことは主に以下の3つです。

・家族や職場との連絡手段や集合場所の決定、確認
災害伝言板を利用する、親戚や友人を経由して連絡を取る等

・自宅が被害を受けた場合、どこに避難するのか
避難所なのか、車中泊か、親戚の家なのか

・外出先、職場で災害に巻き込まれた場合、どのように行動するのか
災害発生後、3日間は自宅に戻れない

災害が起こる前に、
上記について調べ、災害時の行動をパターン別に決めておくと安心です。
特に「家族との集合場所・集合時間」はケース別に細かく決めておくと
災害時に安心して行動できる可能性が高まります。

たとえば
「職場で被災した場合、3日間は帰宅できない。
災害発生から4日目の15時に、○○小学校の校門に集合。
会えなかった場合、翌日以降も同じ時間の同じ場所に集合」等と決めておくと
携帯電話やスマートフォンが使えなくても、会える可能性が高まります。

また「職場で被災したら3日間は帰れない」ことを事前に共有しておくだけでも
待つ側・待たせる側(帰宅する側)ともに
災害後、焦って行動することが少なくなり、
結果的に二次災害などに巻き込まれる可能性が少なくなります。

災害直後の安否確認は
災害伝言板を利用するほか、SNSの利用も検討しましょう。
災害時に安否情報を預けるため、
事前に共通の友人・親戚へと連絡しておくのも有効な手段です。

避難先については、以下を3点決めておくと安心です。

・自宅が被害を受けていたら避難する場所はどこか
(避難所・親戚宅・車中泊など、ケース別に決めておく)
・避難所を利用するなら、場所はどこか
・自宅から避難所への避難経路

特に「避難所の場所」および「避難所への経路」は確認が必要です。
災害の種類によって、利用できる避難所や移動経路は異なります。
津波が起きたらここ、火災が起きたらこちらに避難、など
考えうる限りのパターンを想定しておくと
いざという時に迅速に行動することが出来ます。

自宅の防災対策:自宅の安全確保

避難先・ルート・連絡手段の確認と並行して
災害前にチェックしておきたいのが「自宅の安全確保」です。

自宅の安全確保について
部屋別にチェックリスト形式でまとめました。
基本的な安全対策に不足はないか、
普段からチェックしておくと安心です。

◆寝室
・いつも寝ている場所に倒れこんでくる家具は無いか
・頭に落ちてきそうな小物は無いか
・眼鏡やスマートフォンは枕元に設置できるか
(壁掛け収納や固定できる場所に保管すると安全)
・窓ガラスに飛散防止対策をしているか
・照明は確保できているか
(足元灯やヘッドライトを用意し、使える状況になっているか)

◆リビングやダイニング
・出入り口やの周りに大きな家具を置かない
(脱出経路をふさがないため)
・ダイニングテーブルやくつろぐスペースに大きな家具を置かない
(地震発生時、怪我をふせぐため)
・テレビや食器棚は転倒防止対策をする
・大きな家具はできるだけ一か所にまとめる
・照明器具はチェーンで天井に固定するなど、可能な限り固定する

◆キッチン
・冷蔵庫、食器棚は転倒防止のほか扉が開かないようロックしておく
・食器棚の中に落下防止テープや滑り止めを設置する、
または「割れない」材質の食器をそろえる
・消火器の場所を把握する、準備する
・キッチンペーパーやふきんなど、燃えやすいものはコンロ近くに置かない
・包丁や食器を出したままにしない
・重い家電(電子レンジ、炊飯器、小型の食器洗浄機など)は
揺れても落ちないよう固定する

すべての部屋に共通する対策として、
以下を重点的に確認すると安心できます。

・避難経路となる出入口はふさがないこと
・大きな家具は固定し、小さなものでも滑り止め等で地震対策
・「割れる」「落ちる」ものが最小限になるよう工夫

特に、地震などの災害においては「怪我」を避けることが重要です。
割れたガラスなどでケガをした場合、行動が制限され
避難生活にも苦労が伴います。
怪我の治療も、緊急性のないものについては遅れることが予想されています。

災害時の怪我で多いものは
「倒壊した家具に巻き込まれる」「破損したガラスによるもの」があげられます。
まずは「自宅でケガをしない」ことを目標に、
自宅の安全性を確保することをおすすめします。

次回以降も災害からの避難に役立つ情報をお届けしていく予定です。

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