JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。
今回は、大きな地震が発生する前に
チェックしておきたいこと、準備しておきたいものなど
チェックリスト形式でまとめました。
防災備蓄や災害への備えの再確認にご活用ください。
避難・防災・備蓄の準備 備蓄の種類の確認
地震などの災害に備える
備蓄や防災グッズについては
主に三種類の区分が存在し、それぞれ役割が異なっています。
まずは下記の三種類について、用意が出来ているかどうかを確認します。
・非常持ち出し袋
・自宅にそなえる備蓄
・各場所ごとの備蓄(職場・車)
上記が用意できていることを確認し、
用意が出来ていなかった場合は順に揃えていきます。
用意ができていれば、あとは定期的に点検して
中身に過不足は無いか、使用期限が切れたものはないかを確認し
主に食料品については補充したり
古いものを新しいものに入れ替えしていくことが重要になってきます。
それぞれの備蓄の違い
先に説明した三種類の備蓄について、それぞれの違いをご説明します。
●非常持ち出し袋
災害発生後、津波・火災・土砂災害の危険が迫っているなど
すぐにその場から避難しなければ命の危険がある時に
自宅から持ち出すものをまとめたものです。
走って避難する際に邪魔にならず移動を妨げないことが重要であり
自宅に備える「備蓄」とは完全に別と考えたほうがよいでしょう。
「備蓄の中からもっていけるものを詰めたもの」ではなく、
「家を離れたらもう戻れない」ような状態で
避難所や安心できる場所にたどり着くまでの間、
生き抜くことが出来るか、という観点で中身を選ぶ必要があります。
そのため、まずは「すぐに背負って運べる重さ」と
「過不足ない内容」であることが重要です。
非常持ち出し袋に「何が入っているか」についても、
一覧化して紙に書き出し、持ち出し袋内にいれておくと安心です。
保管場所についても、かならず避難時に通る場所に設置しましょう。
玄関や部屋の出口など、すぐに持って移動できるところがよいでしょう。
倉庫や押し入れ、床下収納や物置にしまってしまうと
いざという時に避難が遅れる原因になるため、注意が必要です。
中身の確認時や点検時には、保管場所についても見直してみてください。
●自宅にそなえる備蓄
災害発生後、緊急の避難が済み危険がある程度去ったあとに
自宅に戻り、在宅避難を行う場合に備えた備蓄です。
これは主に、ライフラインや物流が復活するまでの間、
生活することが出来るか、といった観点で備えるものです。
水道・電気・ガスがなくても、この備蓄だけで生活できるか。
食料品や飲料水は最低でも三日分備えることが推奨されていますが、
首都直下地震など、全国の物流に深刻な被害をもたらす地震においては
一週間分の備蓄を推奨している自治体も多く存在します。
東京都の発行している防災冊子『東京防災』では
3日から一週間分の備蓄が推奨されており、
首相官邸のホームページでも「大規模災害発生時には一週間分の備蓄が望ましい」と記載があります。
●各場所ごとの備蓄(職場・車)
主に、普段自宅から離れて仕事をしている人は
職場や移動中に災害に巻き込まれることも想定されます。
特に自宅から離れて通勤・通学している場合は
一日の大半を職場や学校で過ごしているため、
職場や、普段持ち歩いている鞄の中にも
最低限の防災グッズを備えておくと安心できます。
首都圏直下地震など、首都圏が被害を受ける大規模災害が発生した場合、
徒歩での帰宅が制限される可能性があります。
一斉に徒歩で帰宅することで道路が混雑し緊急車両の通行を妨げたり
「群衆雪崩」で被害が出ることを防ぐための措置です。
そのため、職場や学校で被災した場合、数日間自宅に戻れない可能性もあります。
そうした観点で、いま一度、
職場や学校に通う際に使っている鞄の中身や
通勤に使っている車などにも、最低限の防災グッズや
備蓄をしているか、ぜひ確認してみてください。
今回は、災害発生前に準備したい備蓄の種類についてご紹介しました。
次回も災害や避難について、役立つ情報をお届けいたします。