Opinion

地震への備え 被災後の行動

JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。

今回は、大きな地震が発生した際、
避難し身の安全を確保できたうえで
まず最初に何をすべきなのか
電気の復旧手順なども含めてご紹介します。

被災後の行動:家が被害を受けたら

まずは、大きな地震で自宅が被害を受けた場合に
最初にするべきことについて
『政府広報オンライン』に掲載されている
情報をもとに説明いたします。

自宅などの住まいが地震や水害で被害を受けた場合、
片付けや修復作業・復旧作業に取り掛かる前に
家の被害状況を写真で記録することが推奨されています。

この写真は、市区町村から「罹災証明書」を取得し
被災者向けの支援を受ける場合や、
加入している損害保険から保険金を請求する際に
必要となるものです。

◆写真の撮り方:家の外の場合
・家の外の写真を4方向から撮影する
・浸水があった場合は浸水の深さもわかるように撮る

◆写真の撮り方:家の中の場合
・被災した部屋ごとに全景を撮影
・被害箇所をズームして撮影
・システムキッチンや洗面台、家電も撮影
・自動車、物置、農機具の被害状況も撮影

家の敷地内にある建物のうち、
どんなものが保険適応になるかは
加入している保険によって異なります。

門や塀、物置や車庫は含まれるのか、
また保障に含まれる場合でも、面積などの制限がないか、
家財のみを補償の対象としていないか等、
詳細な条件については、ご自身の加入している保険の
補償内容や契約内容を確認してください。

どんなものが補償対象に含まれるかわからない場合は
念のため写真に撮っておくことをおすすめします。
損害がわかる状況での写真を確保しておくことで、
過不足なく補償をうけることができます。

意外なものが補償の対象になることもあるので、
被害を受けた場所は漏らさず撮影することが大切です。

また、ご自身の加入している保険が
「地震」での被害を保障に含めているか確認しましょう。
火災保険だけを契約していた場合、
多くの契約では、地震による被害は保証されません。

いま一度、ご自身の加入している保険の内容を見直し、
必要であれば「地震特約」を契約するか、
地震保険に加入する等で地震に備えることをおすすめします。

ライフラインの復旧方法

地震の揺れによって電気・ガスなどのライフラインが停止し、
復旧した場合には、
各家庭で再度使用するための作業が必要となります。

基本的には、日常生活でブレーカーが落ちた場合に復旧する際のような
作業が必要になるイメージです。
ただし、地震による被害が起こった状態であるため
普段と比べて注意するポイントが多くなります。

実際に復旧作業を行う時に戸惑わないよう、
防災の備えを見直すタイミング等で
ブレーカーの位置やガスメーターの位置を
改めて把握し、復旧作業について確認しておきましょう。

◆電気の復旧
・避難で家を離れる場合はブレーカーを切る
・停電している時にはすべてのコンセントからプラグを抜く

上記は、電気が復旧した際に、
壊れた家電や横倒しになった電化製品等から
通電火災が発生しないように行うものです。

電気が復旧した後には、
通電火災に十分注意したうえで、以下の作業を行い、
電気を通常通りに使えるようにします。

①すべてのブレーカーが「切(OFF)」になっていることを確認する
ブレーカーには「アンペアブレーカー」「漏電遮断器」「安全ブレーカー」があります。
復旧時にはこれらを順番に操作していきます。

②アンペアブレーカーを入れる(ONにする)

③漏電遮断器を入れる(ONにする)

④安全ブレーカーをひとつずつ入れる(ONにする)

安全ブレーカーをONにしたら、しばらく後に、
漏電遮断器が「切(OFF)」になっていないか確認しましょう。

漏電遮断器が「切(OFF)」になっていた場合は
漏電の恐れがあるため、ふたたびすべてのブレーカーを切ります。
ブレーカーを切った状態で、電力会社や電気工事店に連絡し
漏電の疑いがある旨を伝え、専門業者に対応してもらうようにします。

今回は、大きな地震が起きたときに
まっさきに行うことや電気の復旧方法についてご説明しました。

次回も災害や避難について、役立つ情報をお届けいたします。

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