長野県北部地震

2018年5月12日 / 5月25日長野県北部地震

最大震度5

震源地 長野県北部

地震の概要

地震1
発生時刻:2018年05月12日 10時29分頃
震源:長野県北部(深さは11㎞、緯度36度37分54秒、東経137度54分00秒)
震度:長野市、大町市、 小川村で震度5弱 マグニチュード5.2
被害:大きな被害はなし

地震2
発生時刻:2018年05月25日 21時13分頃
震源:長野県北部(深さは6㎞、緯度36度56分24秒、東経138度35分18秒)
震度:栄村で震度5強 マグニチュード5.2
被害:大きな被害はなし

MEGA 地震予測による見解

1. 週間高さ変動の一斉異常変動(1)

1. 週間高さ変動の一斉異常変動(1)
2月14日配信のMEGA地震予測で「週間高さ変動」が信越エリアに一斉に現れました。この現象によりこの週から地震予測レベルを「要注意」から「要警戒」にレベルアップしました。従って「要警戒」にレベルアップしてから約3か月後に地震が起きたことになります。 2018年2月14日発行の「MEGA地震予測」で次のようなコメントを出しました。 「昨年の12月中旬から下旬にかけて週間高さ変動が一斉異常変動をしました。 そして、今回再び一斉異常変動があったことなどから、要警戒にレベルアップします。」この図は2月14日号に掲載した北信越地方の一斉異常変動を示します。一週間で4cm以上の変動は黄色、6cm以上は赤色で表しています。

2. 週間高さ変動の一斉異常変動(2)

2. 週間高さ変動の一斉異常変動(2)
先ほどの図から週間高さ変動だけ抜き出すとその点のエリアが二つのグループに分かれていることがわかります(図の黄色の点線枠)。
5月12日の長野県北部地震は南西側で起きているのに対し、5月25日の地震は北東側で起きています。この3か月前に一斉に現れた週間高さ変動が二つの地震の前兆と考えます。

3. 長野県に着目した隆起・沈降の変化

2018年3月14日号 約2か月前
2018年4月18日号 約1か月前
2018年5月9日号 ほぼ直前
地震前の「MEGA地震予測」では沈降が進行していることを述べていました。5月9日号では「富山県、石川県、福井県、長野県、岐阜県で沈降が進みました。」とコメントしました。
この2か月間の動きを見てみると約2か月前の3月14日号では、長野県は西部の一部を除いて隆起状態でした。約1か月前の4月18日号では長野県に隣接した富山県および岐阜県が沈降傾向となっています。そして、直前の5月9日号では長野県西部は明らかに沈降しました。沈降が進行した場合、大きな地震につながることが経験則で分かっています。
※沈降が進んだ後、隆起に転じた場合も同様に大きな地震につながることがあります。

村井教授のコメント

この地震は地震の前兆現象である「週間高さ変動」がはっきり表れた事例でした。特徴的なのは二つのブロックに現れた異常現象がそれぞれ震度5弱と震度5強の地震として現れたことです。また、約2年間の高さの変動を表す「隆起・沈降図」を見ると2か月間で大きく沈降していたことがわかります。沈降は大きな地震につながることがあります。今後も「MEGA地震予測」に毎週掲載される「隆起・沈降図」をご覧いただきたいと思います。