JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。
日本は地震大国であり、
過去に何度か同じ場所で
大きな規模の地震が発生している地域もあります。
今回は、過去に発生した
東北地方や福島県周辺を震源とする地震について
被害の例や特徴、
避難に関する情報をまとめました。
東北地方・福島周辺地震の特徴
東北地方や福島県においては
過去たびたび規模の大きな（M6クラス）地震が発生しています。
東北地方や福島県に被害をもたらした地震の特徴は以下の通りです。
・震源としては
太平洋側沖合、日本海東縁部のほか
陸域の浅い場所を震源とするものがあること
・規模の大きな地震が沖合で発生した場合
津波が発生し、大きな被害が生じること
・特に青森県から宮城県にかけての太平洋側沖合では
過去にM８クラスの規模の大きな地震が発生していること
過去に東北地方で発生した地震のうち
超巨大地震と呼ばれ
東北地方太平洋沖型と分類されるものは、
地震調査研究推進本部（地震本部）では
下記のように考えられています。
宮城県沖を必ず含み、
隣接する領域（岩手県沖南部または茨城県沖）の
少なくとも一方にまたがり、
場合によっては茨城県沖まで破壊が及ぶ可能性のある地震である
上記の定義に合致する地震は
過去3,000年間に5回の発生したとされています。
・紀元前4～3世紀頃に発生した地震
・4～5世紀頃に発生した地震
・869年：貞観地震
・1611年：慶長三陸地震 または 1454年：享徳地震
・2011年：東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）
また、上記の地震によるものと推定される
「巨大津波による津波堆積物」が
宮城県から福島県にかけての太平洋沿岸で発見されています。
そのため、東北地方に被害をもたらす地震には、
陸域の浅い部分で発生する地震のほか
海底（太平洋沖や日本海沖）を震源とする地震があり
海底を震源とするものについては
大きな揺れのほか、大きな津波が広い地域に到達し
被害をもたらしてきたことがわかります。
過去の地震被害まとめ
過去東北地方に被害をもたらした地震について、
特に被害の大きかったものを中心に、被害内容等をまとめました。
・2011年：東北地方太平洋沖地震（東日本大震災）最大震度７
非常に広い範囲で揺れを観測し、巨大な津波が発生
宮城県女川漁港で14.8mの津波痕跡
津波遡上高40.1m（国内観測史上最大）を岩手県大船渡市綾里湾で記録
・869年：貞観地震
地震のほか津波が発生。地震の規模はM8クラス、もしくはそれ以上と推定
この地震により発生したとされる津波の堆積物は
宮城県から福島県北部という広範囲で発見されている（近年の調査により岩手県でも発見）
また、地震本部が調査した資料に掲載されている
東北地方に被害をもたらす地震の特徴をいくつかご紹介します。
・福島県においては、陸域を震源とする群発地震がたびたび発生している
・岩手県においては、特にリアス式海岸をもつ沿岸部にて津波が高くなりやすい
・宮城県沖において、短期間にＭ６～７程度の地震が続けていくつか発生することがある
対策や避難方法まとめ
地震への備えをする際には
過去に起きた地震で実際に生じた被害と
ご自身の状況を踏まえて準備をすることが重要になります。
上記でご紹介した通り、
東北地方の太平洋岸で発生する規模の大きな地震は
津波による被害をもたらすことが多いとされています。
そのため、揺れによって生じる被害への備えに加えて
津波が発生した場合の避難経路や
避難のための手段を複数検討し、用意しておくことが重要です。
また、規模の大きな地震により発生する津波は
海岸や河川を遡上し、内陸部の広い範囲に到達することもあります。
沿岸部だけでなく、海につながる河川の周辺や
沿岸部から数十km離れた地域でも
津波への備えは必要となります。
まずは、過去の地震において
「津波が到達した地点」を把握したり
津波が発生した際に避難する場所を確認することで
実際に地震が発生した際に、迷いなく避難できるよう
準備することをおすすめします。
津波からの避難については
JESEA Blogにおいても過去紹介しておりますので
参考になさってください。（記事のURLを掲出）
今回は、
東北地方（福島県周辺）を震源とする地震について説明しました。
次回も防災に役立つ情報をお届けしていきます。
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