JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。
今回は、大きな地震が発生して
揺れを感じた時、真っ先にどこに避難するか
どうやって避難するかについて
場所別・状況別に説明していきます。
今週は、外出先にいる際に避難する場所や
身を守るためにできることについて説明します。
地震からの避難・外出先での注意点
自宅や職場等、普段多くの時間を過ごす場所以外でも
大きな地震に巻き込まれることがあります。
まずはどこにいる時にも、すぐに「非常口」や
「避難する場所」または「身を守るための知識」を
持っておくことが重要です。
事前に、避難についての基本的な知識を把握しておくことで
大きな地震の発生時にも、
身を守ることのできる可能性が高くなります。
今回も場所や状況別に、注意すべきポイントを整理していきます。
●スーパーやデパート
持っているバッグや買い物カゴを使って頭を保護します。
固定されておらず、倒れる危険のある商品棚や
割れる可能性のあるショーケース、天井の照明等から離れましょう。
家電売り場など、重くて固定されていない商品が
多く存在するフロアでは特に注意し、
周囲に何もない広い空間か、
太い柱の影など安全な場所に避難します。
割れる商品（ガラス製品・食器など）の落下にも
注意が必要です。
揺れが激しく動けない場合は、
とにかく頭を保護し、倒れそうなものから離れましょう。
また、揺れが収まったからといって
慌てて出入り口や階段に向かってしまうと、
同じように脱出しようとした人が一か所に集中し
パニックを引き起こしたり、群衆雪崩が発生することがあります。
揺れが収まった後の避難では、
可能な限り係員の指示を待って行動しましょう。
閉じ込められる危険があるため、
もし地震直後にまだエレベーターが動いていたとしても、
エレベーターを使った避難は避けることが重要です。
●地下街や地下道
バッグなどで頭を保護し、揺れがおさまるのを待ちます。
周囲からの落下物や倒壊物に注意し、何かが倒れてきそうな場所から離れます。
揺れがおさまって避難する際、
ひとつの出口に人が殺到すると、群衆雪崩の危険が生じます。
地下街では60mごとに非常口がひとつ設置されているため、
近くに非常口が見当たらなくても、焦らず周囲をよく探してみましょう。
特定の非常口が込み合っていたら、別の非常口から出ることも検討します。
店の看板や展示物、ショーウィンドーなど
割れる可能性のあるものや、落下するものからは距離をとります。
火災が起きた場合は速やかな避難が必要になるため、
事前に非常口の位置や標識、案内だけでも確認しておくと
迅速に行動できる可能性が高まります。
●エレベーター
揺れを感じたらすぐに、すべての階のボタンを押しましょう。
非常停止が作動する前であれば、近くの階に止まることもあります。
閉じ込められてしまった場合、
・無理にドアを開ける
・天井から脱出する
上記２つは絶対にやらないようにし、
非常用インターホン等を使用して
外部に助けを求めるようにしてください。
大きな地震が発生した場合、
エレベーターの閉じ込めは多く発生すると予想されています。
『東京都首都直下地震被害想定』では、
首都直下地震が発生した場合
最大で約2.2万台のエレベーターが非常停止すると想定されています。
もし首都圏で大きな地震が発生した場合、
同時に多くのエレベーターが停止し
閉じ込めからの救助要請がなされるため、
救助には時間がかかることが多いです。
そのため、普段から携帯している鞄にも
非常用の備えを少しでもしておくことや
実際にエレベーターで閉じ込めが発生した場合に
どう行動するか検討しておくことが重要です。
今回は、外出先で地震が発生した場合に
避難する場所や身を守る方法をお伝えしました。
特に外出先は、普段過ごす場所とは異なり
場所自体に慣れていない為、地震が起きた際に
不安になりやすいといえます。
どこかに外出した際には
必ず非常口のマークを探す癖をつけておいたり
避難はしごの位置を確かめておくと、
いざという時に迷わず行動しやすくなります。
今回は、大きな地震が起きた際
外出していた場合の避難の方法についてご紹介しました。
次回も災害や避難について、役立つ情報をお届けいたします。
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