JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。
今回は、旅先・外出先で地震に遭遇した場合
どのように避難するのか
対策や準備などをまとめました。
旅行に行く前の準備
地震への備えについて、
自宅・職場などはある程度備えているという人でも
旅行先で被災することは想定していない、
という場合が少なくありません。
ただし現実には、
旅行先でも地震災害に巻き込まれ
帰宅困難となったり
避難生活を送らざるを得ないケースもあります。
実際に、2024年1月に発生した能登半島地震では
旅行先のホテルで地震に巻き込まれて避難したケースもあります。
東日本大震災では、宿泊していたホテルで津波に襲われた旅行者や
帰省中に地震に巻き込まれたケースもありました。
どんな場所にいても、地震発生の可能性があると考え
備えておくことで、被害を最小限におさえることができます。
それでは実際に、
旅行に行く前にできる準備にはどんなものがあるでしょうか。
体験談などをもとに、必要な準備についてまとめました。
- 車で旅行する場合
ガソリンを満タンにしておく - 避難グッズ、防災グッズや日々使う消耗品のストック
(小さな子供がいるなら紙おむつや粉ミルクなど)を積んでおく - パンクしづらいタイヤにしておく、スペアタイヤを用意しておく
(災害時には路面状況が劣悪になるため)
公共交通機関を利用する場合
地震が起きた際の避難経路、避難方法を調べておく
- 停電した場合の避難方法、連絡手段を確認しておく
- スマホや電化製品の充電は満タンにする
- 靴は走りやすい、動きやすいものを選ぶ
- 持ち運ぶ鞄の中に防災グッズを用意したり
普段使っている持ち物(モバイルバッテリー等)を防災仕様にしておく
実際に地震に巻き込まれた人の体験談で
多く見られたのが
「ガソリンや携帯電話の充電は満タンにするべきだった」
ということでした。
いつ・どんな状況になっても逃げられるようにするためにも
必要な準備ですが、
非常時に「足りない」ものがあると
心の余裕が失われ、冷静な判断が難しくなります。
震災に対する備えや準備は
単に「足りないもの」を備えるだけではなく
非常時に、命を守る行動や、
冷静な判断をする心の余裕を確保するためにも必要なことです。
普段から地震に対して備え、
地震用品の準備を通して
「地震が起こったらこうする」「避難する時はこちらに逃げる」等
心構えもしておくことで
いざという時に被害を最小限におさえることができます。
旅先に着いたら
旅先に着いたら、
主に「避難場所」や「避難経路」の確認をすることをおすすめします。
ホテルや宿泊施設であれば
各部屋からの避難経路、非常口の場所、非常階段への経路を確認します。
避難する対象が地震なのか、津波なのか、火事なのかによって
逃げる方向や、使用できる避難先が異なる場合があるため
避難経路・避難場所は必ず複数確認するようにしましょう。
特に海岸近くに滞在する場合は、
津波が発生した際の避難場所や高台の位置を
複数把握し、避難先へ向かう経路も確認しておくと安心です。
また津波からの避難を検討する場合、
現在地から避難場所まで距離がある場合は
避難場所への移動ではなく、
高台への移動を優先したほうがよい場合もあります。
どんな方法であれ、
避難に際しては場所や経路を複数確認し、
どこか一か所が使用不可能であっても避難できるよう
準備しておけると安心です。
出発前に、旅行先のマップを確認するほか
滞在先の自治体が発表しているハザードマップもあわせて確認すると
避難所・避難場所の位置も把握できて便利です。
今回は、実際に旅先で避難した方の体験談をもとに
旅先で地震に巻き込まれた際の避難方法について説明しました。
旅先では十分な防災対策・避難準備が難しいケースが多いものの
決して少なくはない数の旅行者が
地震や津波に巻き込まれていることも事実です。
どんな状況でも、災害が起こる可能性を考慮し
準備をしておくことで、被害を最小限におさえることをおすすめします。
次回以降も、防災に役立つ情報をお届けしていきます。