JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。
今回は、災害時に備え、準備しておきたいアイテムの中でも
過去の震災や避難経験から
「役に立った」「実際に使って便利だった」
という声の多かったものを中心に紹介していきます。
基本の防災グッズや備蓄を揃えた後、
ご自身の生活習慣や体質に合わせて
今回紹介するものの使用を検討してみてください。
今回は水や食料、衛生品などで
揃えた方がよいものについて説明していきます。
防災グッズ・避難グッズを選ぶ基準
具体的な防災グッズや備蓄品の紹介をする前に
災害に対し備える際の基本的な考え方を説明します。
東京都が発行した『東京防災』では
「買い物」でできる防災として
「日常備蓄」が推奨されています。
普段から利用している食品や生活用品を
3日分(理想としては一週間分)を目安に
多めに購入し、備蓄しておく方法で
「ローリングストック」とも呼ばれています。
特に食料品や衛生品は、
災害という非常時において
健全な精神状態を保つために重要な役割を持ちます。
食料品は「とりあえずエネルギー補給ができればよい」と考えるのではなく
「普段から好きで食べている」ものや
「食べ慣れたもの」を備えておくことをおすすめします。
そうすることで
被災時の精神的な負担を軽減し
避難生活をより健全に保つことにつながります。
防災・避難用の備蓄におすすめの食品
具体的に、被災時の備蓄としておすすめの食料品には
下記のものがあります。
- 飴やチョコレートなどの菓子(リラックス効果あり。効率的なエネルギー補給に)
- ドライフルーツ(ビタミンやミネラルの補給)
- ナッツ、チーズ(栄養価や満足感が高い)
- 肉や魚の加工品(火を使わず食べられるもの)
- 缶詰(種類が豊富)
- 湯を注ぐか温めるだけで食べられるインスタント食品
- 野菜ジュース(ビタミン補給)
- インスタントのスープやみそ汁
- 好きな飲み物(カフェオレ・ジュース等)
- チューインガム(歯磨き代わりにもなる)
- ビタミンなどのサプリメント(足りない栄養素を補う)
特に、避難生活経験者の中で
「あるとよかった」という声が多かったのは
インスタント食品の中でも、スープやみそ汁など暖かい汁物でした。
この機会に
自宅の備蓄を再度見直し、
無いものがあれば追加しておくことをおすすめします。
「日常備蓄」の考え方で
「好きなもの」を多めに備えておく方法であれば
無理なく備蓄を継続できるため、特におすすめです。
上記に加え、アルファ米などの保存食を備えるほか
キャンプ用・登山用に開発された携帯食料などもおすすめです。
キャンプや登山向けの食品や調理器具は
電気を使わずに調理ができたり
重量も軽く、折りたためる等の利点があるので
防災グッズとして使用できるものも多く存在します。
中でも、火や電気を使わず
水を使用するだけで食品を温めることのできる
「モーリアンヒートパック」等の発熱材は
防災用にも備えておくと便利です。
飲料については
防災備蓄用として賞味期限が5年~10年となっている
「長期保存水」等をそなえるほか
避難生活での精神的な安定のためにも
「自分の好きな飲み物」を多めに備えておくとよいでしょう。
避難生活では野菜が不足することが多いため、
野菜ジュースの備蓄も推奨されています。
また、災害で断水が発生した場合
水道の復旧までは給水車からの給水を利用することも考え
水を運んだり備蓄することのできる「ウォーターバッグ」や
「折り畳み式のバケツ」も用意しておくと安心です。
特に「ウォーターバッグ」は
水を運搬するだけでなく
保管しておく場所としても使えるものです。
蛇口付きのものや吊り下げ式のものなど
様々なタイプが販売されていますので
自分の生活や体格、使い方に合ったものを用意しておきましょう。
備蓄品や防災グッズを備える際には
「飲料水を十分な数、備蓄しているか」
「生活用水を保存・運搬するための用意があるか」も
あわせて確認することをおすすめします。
防災・避難用の備蓄におすすめの衛生品・生活用品
こちらも食料品と同様に
「普段使っているもの」を多めに備蓄することが望ましいとされています。
ラップやポリ袋、ごみ袋、ガムテープは
避難生活では様々なことに利用できるため
普段から1~2箱多めに購入しておく等で
「日常備蓄」をすることができます。
他に、準備しておくとよいとされているものは下記の通りです。
- 使い捨ての紙皿や箸・スプーン(断水すると洗い物ができないため)
- 乾電池(電池式の家電・防災グッズに使用)
- ウェットティッシュ、おしりふき
(乳幼児用のおしりふきは低刺激のため全身に使える) - ドライシャンプーや口内洗浄グッズ
- 生理用品(いざという時の止血にも使える)
- 密閉保存袋(衣服や使用済携帯トイレの一時保存に)
- スリッパ
- マッサージグッズ
- トイレットペーパー
トイレットペーパーやガムテープは
芯を抜き、ビニール袋などにいれて保存すると
コンパクトに収納することもできるため、
普段から多めに購入して備えておきましょう。
今回は、食料品や衛生品など
備えておきたい防災グッズについて説明しました。
次回も、災害時の備えや
防災に役立つ情報をお届けしていきます。