JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。
今回は、地震で停電が起きた場合、
被災地でなくとも停電の影響を受けた場合に
受ける影響やその対処法をご紹介します。
主に「停電時の冷蔵庫の中身について」や
停電のために備えておくためのコツを説明していきます。
地震で停電 冷蔵庫の保冷方法
地震の影響で停電が発生したり、
大規模な地震となった場合、過去の災害では
被災地でなくとも計画停電が実施されることがありました。
普段から冷蔵庫を活用している状態で、
停電の際、冷蔵庫に電気が通らなくなってしまうと
中にある食材の鮮度を維持することが難しくなります。
今回は停電時に冷蔵庫の中身を守る、
保冷方法をご紹介いたします。
まず前提として、停電した場合の冷蔵庫は
保冷期間が2~3時間とされています。
この時間は「ドアの開閉をしない場合」の最大保冷時間のため、
ドアの開閉を行うとこれより短くなる場合もあります。
ドアをむやみに開け閉めしてしまうと
中の冷気が逃げてしまうため、ドアの開閉は最小限にとどめましょう。
そのために、普段から冷蔵庫の中身、
どこに何があるかを正確に把握しておくことが必要です。
日ごろから食材の位置を確認し、管理したうえで、
災害時にも冷蔵庫の中身を守るためにできることをまとめました。
・冷凍室のものを冷蔵室に移す
冷凍室の冷凍食品や保冷材は、
そのまま冷凍室の食材を冷やすことに使えます。
できれば冷凍室の最上段に、冷凍庫のものを移動させ、
庫内全体を冷やせるよう工夫しましょう。
冷蔵庫の各引き出しにひとつは
凍ったものを配置することで、保冷効果を高めます。
・ドアの開閉は最小限にする
ドアを開け閉めすると冷気が逃げてしまうため、
食材の移動などは最小限の開閉で行い、
食材を取り出す時も素早く作業しましょう。
停電が復旧するまでの間、ドアはむやみに開閉せず
保冷効果を保つように気を付けます。
・冷蔵室は7割程度、冷凍室はいっぱいにする
普段から、冷凍室はいっぱいにし、
冷蔵室は7割程度にしておくと保冷効果が高まります。
冷蔵室は吹き出し口等をふさがない程度に
スペースに余裕を持っておくことで、
非常時に冷凍庫から食材を移動させることもできます。
冷凍庫は、いっぱいに食材が詰まっている方が
保冷効果が高いため、普段からいっぱいにしておきたい場所です。
もし冷凍室に入れるものがない場合は、
備蓄用にもなる「冷凍対応のペットボトル飲料」を
隙間に詰め込んでおくと、非常時にも安心です。
冷凍させたペットボトルの飲料は、
停電時に冷蔵室に移せば保冷剤として役立つほか、
解けてしまってもそのまま中身を飲むことができるため
災害時に重宝します。
注意点として、冷凍できるタイプのペットボトルを用意することと、
飲み口に直接口を付けると痛みが早いため、
中身を飲む際にはコップ等を利用することが必要になります。
冷凍できるタイプのペットボトルであれば
中身が膨張しても破裂する危険が少ないため、
可能であれば備蓄用に確保しておくと安心です。
他にも、ドライアイスや保冷剤、小さなゼリーなども
非常時には保冷剤として活用できるため、
現在、冷蔵室に空きがある場合には
災害時の備蓄として、活用できるものを保存しておくと安心です。
地震で停電 考えるべきことは
地震などの災害が発生した場合、
停電にも巻き込まれる可能性が高いため、
日ごろから「停電したとき」のことを想定して準備しておくことが
防災のために重要となります。
上記でご紹介した冷蔵庫内の管理も含め、
常に使用している電化製品についても
「停電のとき」に使える代替手段を用意したり
もしもの時の対処法を確認・検討しておくことをおすすめします。
たとえば熱帯魚など水槽で飼育している方であれば、
停電の際にはエアーポンプの動作に支障がないか確認しておくとよいでしょう。
非常用に、電池式のポンプをあらかじめ備えておくこともできます。
他にも、人工呼吸器などの在宅医療機器を使用している方であれば
停電時の対処法について、主治医に相談して把握しておいたり
非常用電源等を準備し、実際に使用できるか確認しておくなど
事前の準備が重要となります。
今一度ご自身の生活必需品を点検し、
停電の際に使えなくなるもの・できなくなることを把握して
停電時の代替手段や備蓄を準備するようにしましょう。
今回は、地震などで停電に巻き込まれた際の
冷蔵庫の保冷方法や、他に備えるべきことについて説明しました。
次回も防災に役立つ情報をお伝えしていきます。