Opinion

地震からの避難 屋外で被災した時の避難場所

JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。

今回は、大きな地震が発生して
揺れを感じた時、真っ先にどこに避難するか
どうやって避難するかについて
場所別・状況別に説明していきます。

今週は、屋外にいる際に避難する場所についてです。

地震からの避難・屋外の注意点

大きな地震の場合、揺れは1~2分程続く場合があるといわれています。
揺れを感じてから安全な場所を探すよりも、
普段から「どこが安全か」「どこは危ないか」といった意識を持って
行動しておくことで、とっさに身を守る行動をとりやすくなります。

特に職場や通勤先、通学路など
普段からよく使っている場所や道の状態、
危険なものがないか等は日ごろから確認しておくことをおすすめします。

前もって危険な場所を把握し、
揺れた時の行動を想定しておくことで
突然地震が起きた時にも身を守るための行動をとりやすくなります。

今回は場所や状況別に、注意すべきポイントを整理していきます。

●山の近くや山間部
まずは斜面やがけから離れましょう。
崖が近くにある場合、がけ崩れに巻き込まれることを防ぐため崖から離れます。
土砂崩れの危険があるため、斜面が近い場合にも避難をします。

もし土石流が発生した場合は、
土砂の流れる方向に対して直角に避難するようにします。
土砂から距離をとろうと、土砂の流れ落ちる方向と同じ方向へ逃げてしまうと
流れる土砂に追いつかれてしまう可能性が高いためです。

即座に避難することが難しい場合は、
屋内避難という方法をとることもできます。
高さがあり頑丈な建物の、より高い場所に避難する方法です。
その場合でも、斜面側から離れた位置にいることが推奨されています。

海とつながっている川が近くにある場合には
より標高の高い場所に避難する必要が発生することもあります。
東日本大震災では、津波が川を遡上し被害をもたらした地域も存在するためです。

●海岸付近・海の近く
すぐに高台や、標高の高い場所に移動しましょう。
津波の危険があるため、一刻も早く海岸から離れることが重要です。
海から距離をとるよりは、より標高の高い(津波が到達しづらい)場所を目指して
移動することが重要です。

海岸や海の近くを訪れる際には、
緊急避難場所の確認や高台の位置を把握しておくとより安心できます。

●街なか
繁華街や商店街など、人通りの多い場所で揺れに巻き込まれた場合は
まず頭をかばん等で守り、落下物からの被害を防ぎます。
落下物や倒壊しそうなものから距離をとることが重要です。
周囲にものが少ない、広い場所への避難を視野に入れて行動しましょう。

広い場所がない場合は、比較的新しく、
耐震性の高いビル等に避難することも推奨されています。

●住宅街
ブロック塀、自販機などは倒れてくる可能性があります。
それらの危険物から距離をとり、落下物から身を守ります。
瓦やガラスが落ちたり、割れる可能性があるため
頭を守りながら、道の中央など広い場所で揺れがおさまるのを待ちます。

●駅/電車の中
かばん等で落下物から身を守ります。
ホームにいる場合は、ホームから落ちないように、
近くの大きな柱に掴まったり、うずくまって待機します。

線路には下りないようにし、
揺れが収まったときには駅員の指示に従って行動しましょう。

駅に人が多くいるときや、地下鉄の駅などでは
避難しようと出口に殺到した人の間で
群衆雪崩という危険な現象が発生する場合があります。
避難する際には冷静な行動が必要です。

普段使っている駅や、乗り換えで利用する駅については
日ごろから安全そうな場所を確認しておいたり、
避難する際の移動先や場所の想定をしておくと安心できます。

電車の中にいる場合は、電車が緊急停止します。
緊急停止の際に転倒したり怪我をすることを防ぐため
つり革や手すりを強くつかんでおきます。

近くに掴まるものがない場合は、
かばんなどで頭を守りながら姿勢を低くすることが推奨されています。
避難の際には必ず乗務員の指示に従い、
自己判断で線路におりることのないようにします。

地震からの避難・屋外の注意点まとめ

屋外にいた場合でも、揺れから身を守る時や
避難する際に重要なのは
「普段から」安全な場所を確認し、
とっさの時に身を守る準備をしておくことです。

特に普段長い時間を過ごしている場所の安全確認や、
いざというとき、どこで揺れをしのぐか、
揺れがおさまったらまず何をするのかを確認しておくことで
緊急時でも落ち着いて迅速に行動することが出来ます。

今回は、大きな地震が起きた際
屋外にいた場合の避難の方法についてご紹介しました。

次回も災害や避難について、役立つ情報をお届けいたします。

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