Opinion

地震への備え 備蓄用衣類の選び方

JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。

今回は、地震に備えて衣類を用意する必要性や
衣服の選び方、準備のコツを説明していきます。

災害時に衣服を備える必要性

災害への備えとして、
「避難時に持ち出すもの」や
「避難生活用の備蓄」を用意する際には、
「衣服」の準備も必要となります。

非常食や飲料水に比べると
「備える」印象が薄くなりがちな衣服ですが、
避難生活においては不足しやすいため
忘れずに準備しておくことをおすすめします。

過去に避難の経験がある方に対し
「避難時に持ち出すもの」の備えとして
「あったらよかった・足りなかった」ものを尋ねたところ、
4人に1人以上が「服の備え」と回答しました。

また自治体においても、
マスクや毛布の備蓄はしていても、
衣服までは備蓄していないケースがあります。

衣服を備えていない場合は、支援物資の到着を待つことになりますが
支援物資は食料や飲料水が優先して手配されるため
衣服の到着は3日~7日程度かかります。
また、到着しても数やサイズには限りがあるため、
希望のサイズや服を確保できない可能性も考えられます。

そのため、下着や肌着のほか、子供服や防寒着、靴下類など
災害時の備えとして準備しておくことをおすすめします。

特に災害発生時期が真冬であったり、
津波や土砂災害など水害を伴う場合、
防寒着や下着の備えが不十分だと「低体温症」に陥るリスクもあります。

これらのリスクを防ぐためにも、
今一度、災害への備えの中に「衣類」が含まれているか確認し、
不足していた場合は備えておくと安心です。

災害時に備えたい衣服の選び方

災害時に備える衣服は、3日分を目安に用意します。
特に下着類と靴下はこまめに替える必要があるため
多めに備えておくことをおすすめします。

衣服の備え
・できる限り機能性の高い衣服を用意する 
登山用やスポーツ用など、速乾のものやストレッチ素材のもの、
夏は冷感素材、冬は保温性の高い生地などを準備すると安心
・避難所での取り違えやトラブルを防ぐため記名をする
・衣服の濡れを防ぐため、密閉袋や圧縮袋に入れて保管する

用意しておくとよい衣類
・動きやすく軽い衣服
・外出時に羽織れるアウター
・避難所内で使用する室内履き(スリッパ・ルームシューズ)
・弾性ストッキング(エコノミークラス症候群対策のため)

少ない水で洗濯が可能なウォッシュバック等も準備しておくと
緊急時に洗濯することができるため便利です。
また、季節に合わせた備えも重要であるため、
衣替えに合わせて内容を更新するか、
夏用・冬用の二種類備蓄を用意するとよいでしょう。

上記を基本の備えとしたうえで、
女性や高齢者、子どものいるご家庭は
各自に合った備えをしておく必要があります。

女性向けの備え
・下着はカップ付きのものを準備
・パンティライナー(おりものシート)を備えておくと
下着を替える回数を抑えられる
・着替えやトイレの際の目隠しとして、
ロングスカートを上からかぶって使用することもできる

子供服は特にサイズが合わなくなることが多いため
こまめにサイズの確認・更新が必要です。
体温調節の難しい高齢者向けには、
季節に合わせた備えが特に重要です。
防寒着だけではなく、夏に合わせた服も用意するようにしましょう。

今回は、災害に備える際に忘れがちな
「衣類」の準備について説明しました。

特に冬場の災害では、低体温症のリスクが高くなります。
命を守るためにも、衣類の備えを確認しておきましょう。
次回も防災に役立つ情報をお伝えしていきます。

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