Opinion

地震からの避難 子ども向けの備蓄と避難

JESEA Blogではこれから先、
いつ起こってもおかしくはないといわれる大地震に対し
今から備えるために、避難や防災に役立つ知識をご紹介しています。

今回は、地震などの災害が発生した際に
子どもや幼児のいる家庭では
何を備蓄したらよいのか、
準備しておく防災グッズについて説明します。

地震への備え 子どもや幼児のいる家庭

子ども・幼児・赤ちゃんのいる家庭では
地震の起こる前から、地震の被害を最小限に抑える準備をしておくと
地震が起きた時、安全に行動できる可能性が高まります。

普段の生活の中で、以下の備えをしておくことで
大地震での揺れによる被害を最小限におさえることをおすすめします。

こうした備えを日ごろからしておくことで、
怪我のリスクを下げるほか、避難の際にもスムーズに行動できます。
何かものが壊れた破片を片付けたり、
倒れた家具を移動させることは、特に災害時には重労働で
避難に必要な体力が奪われてしまうというリスクもあります。

特に子どものいる家庭では移動に時間がかかることが多いため
もしもの際に迅速に行動するためにも
地震の起きる前から、家の中の被害を最小限にできるように
準備しておくと安心です。

・大型の家具を固定する
たんす、冷蔵庫、食器棚などは固定しておくことで
地震での被害を抑えることができます。
揺れの大きな地震では、大型家具が倒れ避難経路を塞いだり
人に倒れ掛かることもあり危険です。

賃貸住宅であれば、壁に穴をあけずに使える
家具固定テープや、つっぱり棒タイプなど
各家庭に合ったものを使用し、家具の転倒対策をしましょう。

・寝室、子どもが過ごす部屋に背の高い家具を置かない
寝ている間は反応が遅れることもあるため
寝室には背の高い家具を置かない、
または家具の位置を工夫し、寝ている場所に倒れないようにすることで
怪我のリスクを抑えることが出来ます。

震度の大きな地震の場合、家具が倒れるほか、
大きな衝撃により、テレビなどの家電が
投げ出されて飛んでいく場合もあります。

「倒れる」だけではなく「飛んでいく」ことも考え、
大きな家具には転倒防止の工夫をすること、
チェーンをとりつける等の対処がおすすめです。

実際に過去の震災を経験した方の体験談では
寝室で被災した場合に備え、
眼鏡や非常持ち出し袋、ライトや安全靴などを枕元に固定しておく
または吹き飛ばされないような場所に入れておく、
という対象方法も紹介されていました。

・ベランダに物を置かない
ベランダには避難経路や避難はしごが設置されていることがあります。
避難する際に障害となってしまうため、
ベランダに置くものは最小限にしておきましょう。

・ドアや扉に開閉防止のロックをとりつける
特に食器棚については、地震の際の大きな揺れで
中に入っていた食器類が飛び出して割れてしまうことがあります。
破片が飛び散ると怪我の原因になるほか、
子どものいる家庭では避難の際にも大きな障害となります。

家具の転倒防止対策とあわせ、扉のロックも設置しておくと安心です。
食器棚だけではなく、冷蔵庫や調理器具の入った引き出しにも
ロックを設置しておくことで、より安全になります。

・家具や食器は割れにくいものを選ぶ
地震の際に、食器や家具・照明が割れると
破片が飛散し怪我の原因になるほか、
避難経路の妨げにもなります。

特に災害後の約3日間は、重篤な負傷者の治療が優先されるため
怪我の処置を自分で行う、という事態も想定されます。
自分や家族が怪我をするリスクを最小限にするためにも
割れやすい食器類や、落下して割れた場合大きな被害が予想される照明器具は
可能な限り割れにくい素材のものに切り替えると安心です。

同時に、窓ガラスにも飛散防止フィルムを貼ったり
照明器具に落下防止のチェーンをつける等で
被害をおさえるようにしましょう。

また、家でできる備えに加えて、
子ども本人に防災意識を高めてもらうことで
より迅速に行動できる可能性が高まります。

自治体によっては「子ども本人に防災意識を高めてもらう」
ことを目的に、小学校高学年からを対象とした
防災教育副読本を発行していることがあります。

気象庁のホームページでも
「防災教育に使える副教材・副読本」を紹介していますので、
小学生の子どもなどであれば、夏休みなどの長期休みに、
ひとつの学習教材として利用するのもよい方法です。

地震への備え 子ども向け備蓄や非常持ち出し袋

子ども向けの非常持ち出し袋も用意しておくとよいでしょう。
水、食料、衛生品や手袋、雨具などの
基本の物品を備えた後は、
子どもの年齢や体質に合わせ、
必要なものを入れることが推奨されています。

特に常備薬や眼鏡、
子どもがいつも使っている毛布やぬいぐるみなど
子どもが被災地でも安心して過ごせるものや
おもちゃを入れる余裕が確保できると安心です。

本やカードゲームなど、電源を必要としない遊び道具を入れておくと
避難所での生活や、在宅避難の際でも
子どもの心や安心を守ることにつながります。

今回は、小さな子どもや赤ちゃんのいる家庭で
主に地震発生前に備えておくことについて説明しました。

次回も地震に役立つ情報をお送りしていきます。

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