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防災のスペシャリスト・防災士に聞く!「おすすめの防災グッズ7選」

日本は地震大国です。だからこそ、「備える」ことが重要になります。しかし、いざ防災グッズを揃えようと思っても、どれがいいのか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、創業1966年、“総合防災”をテーマにさまざまな防災サービスを展開している相日防災株式会社の防災士・根岸直美さん、奈良部 彩さんに「おすすめの防災グッズ」について聞きました。ぜひ参考にしてみてください。

防災士おすすめの防災グッズ7選!

 

根岸「日本は常に地震の脅威にされている国です。昨年も北海道胆振(いぶり)地方で震度7の地震が発生しましたよね。そして実は大きな地震が起きるたび、被災時に発生した問題を解決すべく、新たな防災グッズが生み出されているんです」

奈良部「ある意味で地震大国・日本だからこそ、防災グッズも進化し続けていると言えます」

根岸「いつ何時、大きな地震がやってくるかは誰にもわかりません。だからこそ備える必要があります。今回、私たちがおすすめしたい防災グッズはこちらの7点です」

1.備蓄ラジオ

根岸「震災時における情報は、命をつなぐ大切なものです。そこで活躍するのが『備蓄ラジオ』です。電池不要、手回し充電で動くこのラジオは、いつ何時どこにいても、すぐに情報を得られる優れものです。特に避難所の情報などは、生活に関わる情報ですから、ぜひ正確なものを得てほしいと思います。ちなみに、1分間回し続けると、15分間分の充電が可能で、さらにUSB出力が付いているため、スマートフォンも充電可能です。手回しタイプのラジオライトは、定期的に手回しして充電しなければ、完全放電状態となり蓄電機能が失われてしまいますが、『備蓄ラジオ』はスーパーキャパシタという蓄電池を採用しているので、10年間は未使用で保管したままでも大丈夫なので特におすすめしています」

 

2.冷蔵庫ストッパー

奈良部「地震発生時には、家具が転倒し、大きな怪我につながるケースがあります。同様に、冷蔵庫が倒れるケースもあるんです。冷蔵庫によっては車輪が付いているものもあり、地震の揺れで動いてしまいますし、さらに転倒すれば、下敷きになる危険性もあります。そこでおすすめしたいのが、『冷蔵庫ストッパー』です。粘着テープタイプで、賃貸住宅でも取り付けることが可能です。冷蔵庫は転倒しなければ停電後も暫くは保冷庫として活躍します。

3.非常用トイレ「便リーナ」

根岸「震災時は、断水するケースが多くあります。水が流せなくなるということは、トイレも使用できなくなるということです。普段、当たり前のように使っているからこそ、いざ使えなくなったときは辛いものです。非常用トイレ『便リーナ』は、小さなスペースでも置けるコンパクトさが魅力です。便座に排便袋を被せ、用をたした後に凝固剤をふりかけて固め、これを集約袋にまとめて保管するものです。食事は我慢できても、トイレは我慢できません。これはぜひ、“一家に一つ”と言わず、少し多めに備えていただければと思います」

4.収納式ヘルメット「osamet(オサメット)」

奈良部「地震が収まったあと、避難所に向かう際に注意してほしいのが頭上から物が落ちてくることです。ですから頭を守ることは避難時において、とても大切なことなんです。収納式ヘルメット『osamet』は折りたたみ式で、かさばらずに保管できる点が最大の魅力です。装着もただ普通に被るだけと、非常にシンプルで、使いやすいので、とてもおすすめです」

 

 

5.カゴメ野菜ジュース長期保存用「野菜1日これ1本」

根岸「最近の非常食はおいしくなっていて、食べやすいものも多いのですが、それでもやはり栄養は偏ってしまいます。特に野菜は取りづらく、体調不良になるケースもあります。防災の基本は“自分の身は自分で守る”です。それは健康面においても同様です。カゴメの野菜ジュース長期保存用『野菜1日これ1本』(長期保存用)はその名の通り、1本で1日分の野菜を摂ることができる、身体に優しい防災グッズです。通常のタイプは賞味期限3年(紙パックのものだと270日)ほどですが、この長期保存用は5年も持ちます。備蓄するなら絶対、こちらの“長期保存用”がおすすめです」

6.米粉ヌードル

奈良部「非常時の備えと言えば、やはり非常食ですよね。相日防災が開発に携わった『米粉ヌードル』は、賞味期限が6年間もあり、さらにとってもおいしいんです。食べ方はカップ麺同様、お湯を入れて3分待てば完成です。かやくには、揚げ玉、卵、ねぎ、かまぼこ、人参などの具材がたっぷり入っているので、食べ応えもあります。ぜひ非常食のラインナップに加えていただけたらと思います」

7.非常用飲料水袋

根岸「よく震災時のニュースで、給水車に並ぶ人の映像が流れますよね。よく見ると、やかんや鍋、バケツを持っている方もいます。実はたくさんの水が入るものというのは、家庭にあまりないんです。だからこそ『非常用飲料水袋(6L)』はいざというときに非常に重宝します。水も量が多くなれば重くなりますから、手で持つのは大変です。しかし非常用飲料水袋は、背負うことができる仕様になっていますから、運ぶ負担も軽減されます。場所も取りませんし、ぜひひとつは備えておいてほしい防災グッズです」

 

 

いかがでしたでしょうか? 防災グッズを購入することで、防災への意識も自然と高まるものです。“備えあれば憂いなし”。気になるグッズがあれば、ぜひ購入してみてください。

写真左
相日防災株式会社 主任 / 防災士
奈良部 彩

写真右
相日防災株式会社 係長 / 防災士
根岸 直美

 

取材協力:相日防災株式会社 / 取材・文:赤坂 匡介

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