Opinion

防災グッズの失敗例!「なくて困った」ものは何?

震災・災害時に「なくて困った」もの

今回は、地震をはじめとした災害に備える第一歩「防災グッズ」の失敗例をご紹介します。実際に被災した方の「困った」事例を知ることで、将来起こるかもしれない地震や災害に備える一助となれば幸いです。

懐中電灯や携帯ラジオの電池(単一・単二など)

防災グッズとして懐中電灯や携帯ラジオを用意するときには、それらに使う電池も多めに確保することをおすすめします。特に「乾電池(単一・単二)」は普段あまり使用しないこともあり自宅に備蓄がない、というケースが多かったようです。

また、備蓄ラジオ等に使用されている「ニッケル水素電池」は長期間使用していないと過放電してしまい、いざという時に使用できないことがあります。予備の乾電池をいくつか用意しておくか、長期備蓄に対応した電池を使用している機器を用意するのがおすすめです。

予備の鍵(自転車・車・自宅)

被災時、特に震災が発生すると家屋が潰れて自宅に戻れなくなったり、家具が倒れて貴重品の取り出しが困難になることがあります。特に自転車や車、自宅の鍵など使用頻度の高いものは合鍵やスペアを身に着けておくか、非常用持ち出し袋に入れておくことをおすすめします。

卓上ガスコンロ、ガスボンベ

温かい食事が不足するため、湯を沸かすことのできるガスコンロがあると重宝します。

ウェットティッシュ等の衛生品

体をふく時などに大量に使います、特にお子様のいるご家庭では使用頻度が高いです。キッチンペーパーなども使用頻度が高いため、普段から多めに備蓄しておくことをおすすめします。

太いろうそく

電気や乾電池を消費せずとも使える灯りは非常時に重宝します。太く長持ちするろうそくは、非常用持ち出し袋に余裕があれば確保しておくと安心です。

水がなくても使える衛生用品

歯を磨くもの、洗髪用品など、水を使わずに使用できるタイプのものがあると便利です。特に口内環境が悪化すると感染症のリスクも上昇すると言われているため、用意することをおすすめします。

現金

 震災時に電気が止まってしまった場合、多くの場所でクレジットカード・電子マネーが使用できなくなるため、現金はある程度用意しておく必要があります。

身分証・保険証・おくすり手帳

身分証は市役所等で各種手続きに必要な場合があります。保険証やおくすり手帳は、特に持病がある方が病院で薬をもらう時などに必要です。普段から携帯しておくか、あらかじめコピーを作成しておくことも重要です。キャッシュカードや預金通帳等も、可能であれば被災時に持ち出せるようにしておくことをおすすめします。

ただし被災地などでは、災害救助法を元に、行政から金融機関に「身分証があれば一定金額までの預金引き出しに応じる」よう指示が出されることもあります。保険証に関しても同様で、手元にない場合でも窓口で氏名や生年月日等を申し出れば受診することができる場合があります。

しかしこれらはあくまでも「災害救助法」の適用が決定されてから利用できる制度であるため、災害発生時は例外なく利用できる、という性質のものではありません。

どんな状況にも対応できるよう、身分証か身分証のコピーは常に携帯すること、または災害時に必ず持ち出せるようにしておきましょう。

 

「なくて困った」被災者が多い! 食糧や水の備蓄法

意外と「なくて困った」「足りなかった」という声が多いのが食糧と水。量を確保することも大変ですが、見落としがちなのが「賞味期限の管理」と「実際に食べてみると調理が大変・おいしくなかった」といった問題です。それらの解決に役立つのが「ローリングストック」という方法です。

まず普段食べている・家にある食品(特に加工品・レトルト食品)や飲料水を多めに購入しておき、保存しておきます。そして賞味期限の近くなったものから普段の食卓で消費し、少なくなった分を買い足して、家の備蓄を維持するという方法です。

この方法なら無理なく備蓄を続けられますし、いざという時に「意外と作るのが大変だった」「大量の水が必要だった」という問題が起こる可能性も低くなります。

これは食糧以外の防災グッズも同様で、買ったまま実際に使ったことのない防災グッズがあると、いざ被災したときに使い方がわからないこともあります。「必ず被災前に一度使ってみる」ということも大切ですが、一番おすすめなのが「普段から使っているものを、防災時にも使えるタイプにしておく」こと。つまり「普段の生活から災害に備えておくこと」です。

  • 掃除用のバケツを折り畳み式にする
  • レトルト食品は賞味期限が長めのものを選ぶ
  • キャンプ道具を防災グッズの近くに置いておく
  • 普段使いの道具を軽量・コンパクト・持ち運び可能なものにする

このように、特に普段よく使っているものを「被災時でも使える」ものにしておくと、被災時という非常事態下でも慣れ親しんだものを使うことができるため安心感があります。キャンプが趣味の方なら、被災時にも役立つキャンプ道具を防災袋近くに置いておく・収納場所を同じくするなども有効な防災対策になります。

他にも、JESEAのホームページでは「防災士」おすすめの防災グッズも紹介しています。この機会にぜひ、ご自宅の防災グッズを見直してみてはいかがでしょうか。

防災のスペシャリスト・防災士に聞く!「おすすめの防災グッズ7選」https://www.jesea.co.jp/article/details/002/

 

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